【Tableau】セットとは!~グループとの違い~

f:id:kaodora:20210114221333j:plain

1.セットとはなんでしょうか!

セットとはディメンションから作られる、ある条件でIN/OUTの2つに分けるものです。
実際にセットを作ってみます。

製品名の売上TOP10をチェックしたい!
こんな時は、どうしますか!
製品名を行に入れて、売上を列に入れて、降順にして・・・
f:id:kaodora:20210129225556p:plain
製品名をフィルターに入れて、条件で売上上位10に設定します。

f:id:kaodora:20210129232127p:plain
f:id:kaodora:20210129231908p:plain
できました!ふんふん、セットなんて使わなくてもできました。
ここからセットを作っていきますね。
f:id:kaodora:20210129232317p:plain
このフィルターをクリックして、「セットの作成」をクリックするとフィルターと同じ条件のセットを作ることができます。
f:id:kaodora:20210129232507p:plain

*地道に全部クリックしてもできます〜が、ここでは条件を指定できません。グループに似てますが(後述)
f:id:kaodora:20210129232826p:plain
f:id:kaodora:20210129232924p:plain

話を戻します!
作ったセットをフィルターに入れると、先ほどのフィルターを入れていた状態と同じになります。
f:id:kaodora:20210129233240p:plain

では行にセットを入れると、製品名を売上TOP10という条件でINとOUTに分けることができます
セットの特徴として、OUTを見ることができるというのがあります。これはフィルターにはできませんね。
f:id:kaodora:20210129233658p:plain

ここでは製品名売上TOP10のセットを作ることができました!

2.グループとは何が違うの!

f:id:kaodora:20210105133034p:plainこれグループでもできるんじゃない!?
とも思った人いますよね!(私です)

では製品名売上TOP10グループを作ってみます。
f:id:kaodora:20210129235800p:plain
作ったグループをフィルターに入れると、先ほどのセットを入れていた状態と同じになります。

f:id:kaodora:20210129235854p:plain
では行にセットを入れると、製品名を売上TOP10という条件でグループとその他(グループに以外)に分けることができます

f:id:kaodora:20210129235951p:plain

ますます一緒じゃーん!!
では、毎年製品名の売上TOP10をチェックしたい!
となったらどうでしょう。

"毎年"ということなので、年(オーダー日)をフィルター(単一値)に設定します。
下の画像では2013年の数字が出ていますが・・・
あれ、そもそも10個ないですね。売上TOP10の製品名を知りたいのに、10個ないですし
よくよく見ると、下のその他の売上はグループの売上を超えているものが多いです。
つまり、下の画像は2013年の製品名売上TOP10を出しているのではなく
売上TOP10(総合)の製品名の2013年での売上を出しているのです。
ちなみに10個ない理由は2013年に売上がない製品があるからです。
f:id:kaodora:20210130001058p:plain
2014年に切り替えても、2015年に切り替えても製品名10個の中身は変わりません。
f:id:kaodora:20210130003639p:plain

では、セットの方に年(オーダー日)を入れてみましょう。年(オーダー日)をフィルター(単一値)に設定します。
下の画像では、2013年の数字があります。
f:id:kaodora:20210130003219p:plain
2014年や2015年に切り替えてみます。
2013年と同じ製品名ではないですよね
(2013年の売上TOP10製品名をグループにして色に入れています)

f:id:kaodora:20210130004008p:plain

f:id:kaodora:20210130004038p:plain
つまり、セットでは毎年の製品名売上TOP10を出しているのです。
最初の質問に返ってみると、「毎年製品名の売上TOP10をチェックしたい!」とのことなので、今回はセットの方が良さそうです。
2013年の売上TOP10製品を追いかけたい、というのであればグループの方が良いですよね。グループについてややこしくなったー!という方のためにグループ編どこかで書きます。

セットとグループは似ていますが、
セット→変動する
グループ→固定できる
と覚えると良いのではないでしょうか!

(おまけ)よく見る他のものを「その他」にまとめるのどうやるの?

これは、ずばり計算式です。
f:id:kaodora:20210130005806p:plain
もし、製品名TOP10(セットのIN)だったら製品名を出してね。それ以外はその他にしてね。
という式を今入れている製品名の代わりに入れます。セット[製品名TOP10]を色に入れています。
f:id:kaodora:20210130010209p:plain
その他を下にしたければ、手動で移動させるか
セット[製品名TOP10]を行に入れて、IN/OUTに分ければ下に移動させることができます。
f:id:kaodora:20210130010559p:plain
セットのヘッダーを非表示にすればOKです。線が気になるようでしたら、書式設定で調整しましょう。
f:id:kaodora:20210130010709p:plain

3.結合セットとは!

突然ですが
製品名売上TOP10と製品名売上WORST10は同時に表示させることができますか?

フィルターでは複数の条件を入れることはできませんよね?
ここで結合セットの登場です。
f:id:kaodora:20210130012027p:plain(合体的なね)

結合したいセットを2つ選択します。
右クリックから「結合セットの選択」をします。
f:id:kaodora:20210130012150p:plainf:id:kaodora:20210130012446p:plain
ここで、ベン図が出てきます。意味を考えながら慎重に選びましょう。
f:id:kaodora:20210130012704p:plain製品名WORST10と製品名TOP10
f:id:kaodora:20210130012750p:plain製品名WORST10であり製品名TOP10の製品
f:id:kaodora:20210130012915p:plain製品名WORST10だけど製品名TOP10じゃない製品
f:id:kaodora:20210130012958p:plain製品名WORST10じゃないけど製品名TOP10の製品
↑TOP10もWORST10も売上で作っているセットなので、この場合下3つは意味がないです

この結合セットをフィルターに入れると、製品名売上TOP10と製品名売上WORST10を同時に出すことができました!
f:id:kaodora:20210130013307p:plain
行に入れるとこんな感じです。
製品名売上TOP10と製品名売上WORST10がINになるというわけですね。
f:id:kaodora:20210130013450p:plain
製品名売上TOP10と製品名売上WORST10を分けたいな〜という時はどうしましょうか。セット[製品名売上TOP10]を列と色に入れみましょう。
TOP10がINにWORST10がOUTになりました。セット[製品名売上WORST10]を入れれば逆になりますよね。
f:id:kaodora:20210130013844p:plain
当たり前ですが、TOP10とWORST10では売上が全然違うのでOUTの方は潰れてしまいますので、行に入れて「軸の編集」から「独立した軸範囲」に設定すると良さそうですね。
f:id:kaodora:20210130014251p:plain
結合セット、いろいろ使えそうですね〜!
DATASaberのOrdにもたくさん出てくるので、いっぱい練習しましょう!

4.セットアクションとは

ごめんなさい!アクション編に飛ばします(まだ書いている途中ですが)
後ほどここにリンクを貼ります。思っていたよりセットの奥が深かった・・・(土下座)
f:id:kaodora:20210115110920p:plain

5.まとめ

  • セットとはディメンションから作られる、ある条件でIN/OUTの2つに分けるもの
  • フィルターとは違って、OUT(それ以外の部分)を見ることができる
  • セット→変動する     グループ→固定できる
  • 結合セットは複数の条件を保持できる(ベン図で調整する)