【Tableau】LOD計算とは?〜FIXED計算編〜

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LOD計算~FIXED計算編~です🔥🔥🔥
FIXEDが理解できればこっちのもんです!f:id:kaodora:20210112160122p:plain
LOD計算の概要はこちらです。
kaodora.hatenablog.com

FIXED計算の特徴

1.FIXED計算は宣言したディメンションで集計します。

{FIXED[顧客id]:AVG([売上])}
このFIXED計算は顧客idごとの平均売上です。
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しかしLOD計算は非集計として扱われるため
AVG{FIXED[顧客id]:AVG([売上])実際ビュー上では集計関数のついたこのような式になります(デフォルトは合計)
FIXED計算は
○○(ディメンション)ごとの集計関数□□の△△(集計関数)を出すと覚えましょう。
よってこの式は顧客idごとの平均売上の平均となります。
(平均したものを平均というのはおかしいのですが・・・。)
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2.FIXED計算は宣言したディメンション以外のものを無視します。

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上の図にあるように、FIXEDで集計した式を顧客id,製品idの上に載せても
全て同じ数字になり製品idごとの売上にはなりません(製品idでは集計しない)
他のLOD計算はビュー上にあるディメンションを考慮しますが、FIXED計算はビュー上のディメンションを無視し、ビューに対して独立しています。

3.FIXED計算のみディメンションとして働きます

FIXED計算はLOD計算の中で唯一ディメンションとして働きます。
そのため、FIXED計算はビンにすることができます。
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4.FIXED計算とフィルターの関係

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同じLOD計算でもフィルターのかかる順番は違います。

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地域ごとの売上と{FIXED[地域]:SUM([売上])}を並べます。
ではこれに都道府県のフィルターをかけます。(ディメンションフィルター)
この場合は除外フィルターです。
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ディメンションフィルターをかけても、売上の数字が変わるのに対して、FIXED計算の数字は変わりません。
FIXED計算はディメンションフィルターの影響を受けないことがわかります。

では、上の棒グラフに利益をフィルターに入れてみましょう。(メジャーフィルター)
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メジャーフィルターをかけても、売上の数字が変わるのに対して、FIXED計算の数字は変わりません。
FIXED計算はメジャーフィルターの影響を受けないことがわかります。

FIXED計算の例

FIXED計算は先ほどもありましたように、○○(ディメンション)ごとの集計関数□□の△△(集計関数)」です。
下の例を見て、口に出してガンガン練習しましょう!

SUM{SUM([利益])}
→データ内の全ての利益の合計の合計
(ディメンションを宣言しないで、データ内の全ての□□を出したい場合は、FIXEDを省略することができます。)
SUM{FIXED[カテゴリ]:AVG(利益)}
→カテゴリごとの平均利益の合計
SUM{FIXED[カテゴリ]:COUNTD([顧客id])}
→カテゴリごとの一意の顧客id総数の合計
{FIXED[顧客id]:MAX([オーダー日])}
→顧客idごとの最終オーダー日
(集計関数以下が「日付型」のため、このFIXED計算も「日付型」になります。よって、非集計として、式の前に集計関数がつくことはありません。)
SUM{FIXED[カテゴリ],[顧客id]:SUM([売上])}
→カテゴリ、顧客idごとの売上合計の合計
(宣言するディメンションを複数入れることができます。→INCLUDE計算に代用可能)

次回INCLUDE編です🧊🧊🧊